私は昔から、恋バナが苦手だった。
わくわくしない。
人の感情がどうなって、こうなって、それが私にどう関係あるの?って思ってしまって、のっけから冷める。
人の話を聞くのは嫌いじゃないけど、女子の恋バナだけは疲れる。
なぜなら、知ってしまっているからだ。それは、
「女子の恋バナは、だた聞いて欲しいだけの自己満であり、こちらの時間を搾取されるだけの不毛な時間」だといういことだ。
こんなことを言ったら、女子全員から恨まれそうだが、やっぱり恨まれる。
そして恨まれても平気な顔をしているから、さらに憎まれて痛い目に遭うことが多かった。
今回の恋バナは、チョコレートバナナパフェ並みのヘビー級だった。
5時間付き合ったが(もう夜中3時だが)、2時間が過ぎたころには、どうにもこの不毛な会話に意味を持たせたくて頑張ってしまった。お陰で余計に3時間使ってしまった。
最後に彼女は一部を納得してくれたようだが、それでいいと思った。
人間簡単に変わりませんよ。
人を変えるなんてできませんよ。
ただ、彼氏の言ったことと彼女の認識の違いを、わかりやすくかみ砕いて説明しただけのことです。
また、私の悪いところは、恋バナをしてきた彼女に嫌われても全然かまわないと思っていること。
これは、私の時間を奪いにくる友人全員に思っている感情だ。
能動的に時間を使うならいいのだが、有限である時間を奪うことはダメだろ。その自覚がないなら、更にダメだろ。
そして私は、嫌われても構わないと思っているから、相当辛辣なことを堂々と言える。アドバイスなんてもんじゃなくて説教に近い。そして、これで良いと思っている。
さらに、彼女らの言われたい言葉なんて百も承知の上で、そんな甘い言葉を一切かけてやらない。彼女らの表情が曇り、「もうこの女に、恋バナなんてするんじゃなかった」と後悔させる位に。
だって、私に恋バナしてきたんだろ?
もしくは逆のパターン。
「こんな風にハッキリ言ってくれる人、今までいなかった!」
なんて勝手に感動されて、その恋が終るまでズルズル話を聞かされる。まぁそうなったら、私はもっと好き放題言うんだが。
だって、それが聞きたくて恋バナしてきたんだろ?
今夜の友人への言葉、
「いつまでハムスターになって滑車回してんの?」